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ノミタモノ

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この本がある棚:MU design 装丁デザイナーの本棚
グラフィックデザイナー・装丁デザイナーの本棚です。
棚に並ぶ本は、すべて私がデザインを手がけたもの。商業出版の書籍と自主制作の本を一緒に並べています。
本が好きです。神保町が好きです。神保町の喫茶店で… 棚の紹介を読む
商品の説明
ぴよぴ(著)
発行:自主制作
発行日:2025年10月31日(初版)
サイズ:B5サイズ変形版(182mm × 182mm)
ページ:62ページ
Book design:MU design

リミナルスペースに魅せられた著者が「見たもの」を集めた写真集。

(あとがきより)
ぴよぴは、愛らしい動物の写真や動画を眺めるのが好きだ。
けれど、彼女がレンズを向ける先に、生き物の姿はない。
写っているのは人工物、そして人の気配を失った風景。
かわいらしさや賑わいとは遠い、どこか時間から切り離された場所たちだ。
確かに人が活動しているはずの空間でありながら、そこには誰もいない。
昼の光、夜の灯り、その光のうつろいの中に、建築や構造物の静けさが浮かび上がる。
そこには、言葉にならない懐かしさと、ほのかな不穏さが潜んでいる。
ぴよぴは、そうした「境界の空間(リミナルスペース)」に、少しずつ、静かに惹かれていった。
人がいた気配が残るのに、誰もいない場所。
廃墟ではなく、使われているはずなのに不在が満ちる空間。
既視感があるのに、どこか現実味が遠のいている風景。
日常と非日常のあいだに浮かぶ、時間が止まったような空白―。
そこに在るものを、ただ見つめ、ただ残す。
それが「ぴよぴノミタモノ―気配が遠のいた空間」という静謐なまなざしである。
この作品集では、リミナルスペースへの思慕が形を帯びていく過程と、その静かな輪郭をたどる撮影者の軌跡を映し出す。
見る者もまた、自分の記憶のどこかにある「トアルバショ」を思い出すかもしれない。