TwitterinstagramFacebook

販売中

ファミリア・グランデ

¥1,300税込・送料別
商品の状態
ISBN
9784760154418
この本がある棚:富沢 櫻子の本棚
ekot spectrum works主宰
1992年、東京都生まれ。
幼少期から日本、香港、大陸各地での生活を経て、現在は東京を拠点に活動中。
2015年からナラティヴでアンニュイ、無国籍な佇まいのアロマワックスサシェを制作す… 棚の紹介を読む
商品の説明
著:カミーユ クシュネル / 翻訳:土居 佳代子

父は国境なき医師団の創設者の一員、母は著名な公法学者でフェミニスト、継父はパリ政治学院会長。被害者は双子の弟。10代から継父からの性被害に遭っていた。

本書が発刊されると上流階級の醜聞としてにとどまらず、社会問題化。内情を知りながら沈黙していた法曹・政・学界の各要人も追及され退職。その数日後にはマクロン大統領が声明を発するまでに至った。読みながらどうしても脳裏によぎるのは、本作の継父とは異なり、生前から問題が“周知の事実のような噂”として日本で広く知られていた男のことだ。
故人となった今、残された者をどこまで罰することができるのか、しかしある程度の内情を知り得ていた人々の沈黙はこの流れで充分に裁かれたのだろうか。私たちは望まずとも沈黙の共犯者の一端ではなかったのだろうか。
被害者たちの心身の救済の着地点は、社会正義とその不都合は、考えられずにはいられない。

サナリの夏の強烈で脆弱な美しさの余韻。
「彼はわたしの部屋に入り、優しさとわたしたちの親密さ、わたしの彼に対する信頼を利用して、まったく穏やかに、暴力を振るうことなく、わたしの中に沈黙を深く植え付けたのだ。」(P121)

※ふせんがついています。