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『評伝 森崎和江』堀和恵(藤原書店)

¥2,200税込・店頭販売のみ
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この本がある棚:渡辺てる子の本棚
新宿生まれ新宿育ちでございます。現立憲民主党練馬区議会議員。
ホームレス5年|元派遣労働者|元シンママ 息子と娘|れいわ新選組で2度出馬|貧困格差差別問題 実は江戸っ子 カラオケ、洋楽とお笑いが好き 棚の紹介を読む
商品の説明
堀和恵さんは、ジェンダー・部落解放・労働運動・民衆史をテーマに研究を重ねてきた歴史学者。
特に、日本のフェミニズム運動において「女性の解放」と「被差別民の解放」「労働者の闘争」がどのように交差し、影響を与え合ったのかを丹念に掘り起こしています。

本書では、その視点を最大限に活かしながら、戦後日本の社会運動史に名を刻んだ森崎和江の生涯をたどります。
森崎和江は、女性・被差別民・炭鉱労働者という三重の視点から、日本社会の抑圧構造を告発し続けた知識人であり実践者でした。
彼女の生き方は、フェミニズムにとっても、日本の民衆史にとっても、決して忘れてはならないものです。

森崎和江さん(1927–2022)は、戦後日本の女性運動・部落解放運動・労働運動に関わりながら、知識人として「社会の周縁」に生きる人々の声を拾い上げてきた作家・詩人・思想家 です。
彼女の人生は、そのまま「日本社会の矛盾と闘い続けた歴史」 とも言えます。

そこに書かれているのは、
戦時下の少女時代と、戦後の思想的転換
炭鉱労働者との出会い、炭鉱の女性たちの生活を記録する活動
部落解放運動への関与、「差別の構造」を問い続けた思想
フェミニズム運動への参加と、「女性・被差別民・労働者」の交差する視点
詩・文学・批評活動を通じて、社会の見えない暴力を告発し続けた軌跡

本書は単なる「評伝」ではありません。
森崎和江さんの思想の変遷を追いながら、彼女が見つめ続けた「抑圧と抵抗の歴史」そのものを描き出すこのです。
この本を読むことは、日本社会の不平等や差別の構造を「当事者の視点」から学ぶことでもあります。

この本の推しどころ
① フェミニズム×労働運動×被差別民の視点を持つ女性の「先駆者」
現代のフェミニズム運動では、「ジェンダーの問題は、経済・労働・差別の問題と切り離せない」という視点が広がっている。
森崎和江さんは、そのことを戦後日本において誰よりも早く実践していた。

彼女が記録し、共に生きた「炭鉱の女たち」は、まさにジェンダー・階級・民族的マイノリティの交差点にいる存在 だった。

「家父長制の下での抑圧」(女性としての生きづらさ)
「労働の過酷さ」(低賃金・長時間労働)
「差別の連鎖」(被差別部落出身者、朝鮮人労働者の過酷な環境)
これらの問題を、「フェミニズム」と「労働運動」と「部落解放」の視点を統合しながら考えた先駆的な女性 こそ、森崎和江さんだった。

森崎さんがいたからこそ、現代の「交差性(インターセクショナリティ)」の視点が生まれる土壌ができたとも言えます。
彼女の仕事を振り返ることは、現代のフェミニズム運動にとっても不可欠な作業 なのです。

② 「抑圧された者の言葉」を記録することの意味
森崎和江の最大の功績のひとつは、「炭鉱の女たちの声を拾い上げた」こと。
彼女が記録しなければ、彼女が文章にしなければ、彼女たちの存在は歴史の中で消されていたかもしれない。

フェミニズムにおいて、「誰の声が記録され、誰の声が消されるのか?」という問題は極めて重要だ。
社会の中心にいる人々は、歴史を書き残すことができる。
しかし、炭鉱労働者の女性、被差別部落の女性、貧困層の女性たちは、「自分の言葉で歴史を語る機会」を与えられてこなかった。

森崎和江さんは、その「見えない存在」を記録し、社会に可視化した。
この姿勢こそ、私たちが今、フェミニズムの視点から学ぶべきことではないか。

④ 差別・貧困・労働問題の「構造」を見抜く鋭さ
森崎和江さんは、「差別とは、単なる『個人の意識』ではなく、社会の構造そのものに埋め込まれているものだ」と考えていた。
これは、まさに現代のフェミニズムや社会運動が指摘していることと一致する。

例えば、
女性の低賃金は、単なる企業の問題ではなく、社会の構造が作り上げたもの
被差別部落の人々が貧困に苦しむのは、過去の差別の歴史が現在も影響を与えているから
「個人の努力」だけでは解決できない社会の仕組みを、どう変えていくか?
これらを森崎は50年以上前から問い続けてきた。
この本を読むことで、私たちが直面する社会問題の根っこを理解するヒントを得ることができる。

ポイントは
★「ジェンダー×労働×差別」という視点を持ち続けた女性の生涯を知る!
★「社会の周縁に追いやられた人々の声」を記録することの意義を学ぶ!
★フェミニズム・部落解放運動・労働運動の交差点を知ることで、現代の社会運動に活かせる!

森崎和江さんの人生は、単なる「過去の闘い」ではなく、今も続く社会の矛盾と闘う私たちにとっての「道しるべ」 になり得ます。
この本を読むことで、フェミニズムや社会運動の「本当の歴史」に触れることができます。

「女性の解放」「労働者の権利」「差別からの解放」
これらを本当に考えたいなら、森崎和江を知ることは必須です。

この本が、そうした視点を持つ人たちの手に届くことを願って、私は本棚に並べます。