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佐伯一麦『マイ シーズンズ』

¥2,500税込・店頭販売のみ
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新品
この本がある棚:小池昌代の本棚
東京深川生まれ。
第一詩集『水の町から歩きだして』刊行以後、詩と小説、書評、エッセイの分野で働く。
主な著作として、詩集『永遠に来ないバス』『コルカタ』『野笑 Noemi』『赤牛と質量』、小説に、『たまもの… 棚の紹介を読む
商品の説明
解説を書きました。佐伯一麦には、『ノルゲ』『遠き山に日は落ちて』など、一連のノルウェーものがあります。この本もそのなかの一冊で、「布のステンドグラス」とも形容された、ノルウェーのテキスタイルデザイナーの美しい作品がモチーフになっています。四季の移ろいも豊かに描かれます。宮沢賢治の詩も出てきます。オーロラをはじめ、ノルウェーの特徴的な自然や風土が、非常に色彩豊かに書かれておりますが、ただの紀行文学ではありません。最後の最後、あっというような、人間の裏側がめくりあがる。小さなことなので、そのまま読み過ごしてしまう人もいるかもしれませんが、わたしは注目しました。あれは悪意といってもいいかもしれないし、一種、人間の不可解さといってもいい。いずれにせよ、小説の懐の深さに驚くことになるでしょう。
わたしは北欧に行ったことがありません。いつか行ってみたくなるような、未来の郷愁を感じさせる作品です。この作家の実際の風貌も、北欧の風景になじむところがあります。ぜひ、手にとって読んでみてください。小説を読むよろこびがあります。