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メディア・モンスター:誰が「黒川紀章」を殺したのか?

¥980税込・送料別
商品の状態
非常に良い
ISBN
9784794221193
この本がある棚:All you need is BLUE LOVE
【2026/09/14】久しぶりの試みとして新品を新刊注文して仕入れました。
『アンチ・スポーツの哲学』
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
『切支丹の里』の3冊です。よろしくお願いします💙️
ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ… 棚の紹介を読む
商品の説明
著:曲沼美恵

先日、宇野亞喜良さんデザインの一筆箋を使ったときに、同じく名古屋出身の傑物の評伝を私は持っていることを思い出しました。実は同い年。本書は最初図書館で借りて、面白すぎて一気読みしました。その後やっぱり手元に置きたくなり入手したものの再読しないままだったんです。今回もさっと読み返してコメントだけつけ6番地sous les braisesに置こうとしましたが、面白すぎてご覧の通りの付箋の量(登場人物が多いので実は付箋の半分は人名初出時の目印になっています。一度登場すると30ページ後でも名字だけしか書かないスタイルなのでそこが唯一の難点かもしれません)。なので付箋の量に尻込みしないでほしいのですが性格上Petites Pépites7-2番地に置きます。
棚主が黒川紀章さんに惹かれるのはいくつか理由があります。たとえば幼い頃、車に乗せられて銀座あたりに行くと中銀カプセルマンションが見えてきて私は中銀だ!と面白がりました。

なお、黒川紀章さんは歩く人の目線だけでなく、車に乗る人の視野も考えてデザインしなければならないと、まだ自家用車が普及していない頃に言ったそうです。あのカプセルのコンセプトは家族ではなく個人中心の社会を見越した、個がくっついたり離れたりする象徴。黒川紀章さんの私が好きなところは、まずアイディアありきだというところです。ものづくりをする人ならば、どんなに器用だろうとその人ならではの哲学がなければと私も思います。それに建築や大きく見れば都市開発ならば、まず理想がないと形にならない。黒川紀章さんは、古代ギリシャから民主社会は広場や建物が社会をつくるメディアだったけど、それがテレビや報道…マスコミに取って代わったと早くから見抜いていました。今のネット社会のようなものを予測していて驚きです。マスコミは利用するものであって人間が利用されるものではないのだから個人が自分の確固たる考えを持ち、それを押し出さないと流されてしまう。個々は考えが違って当たり前、それが衝突し響き合って互いによりよいものができるのが「共生」社会という信念ですね、それを抱えてるだけでなく実現しようと動いた人。日本の戦後経済史としても戦後の都市開発・建築史としても、メディア論としても黒川紀章という人物をとおして網羅する読み応えのある本。お勧め。本の状態は見てのとおり。付箋つけすぎなのでお安めにします。

All you need is BLUE LOVE 棚主の松永りえより💙
All you need is BLUE LOVEの選書理由
付箋の多さにドン引きすると思いますが、それを乗り越えてくだされば本書をお求めくださったことには後悔しないと思います。僭越ながらむしろ付箋あったほうが読みやすくなっているのではなかろうかと自負しています。
まとめると、建築とはメディアである!その視点に尽きます。超超超おすすめ。