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花とあきビン 金子光晴 最後の書き下ろし詩集

¥2,860税込・送料別
商品の状態
新品
ISBN
978-4790604082
この本がある棚:セイガ(青娥)書房
1970年設立、文芸中心の神保町老舗出版社。
社名「青娥書房」の名付け親は詩人・哲学者の串田孫一。創設者は、渡辺淳一『阿寒に果つ』のモデルとなった夭折の画家・加清純子の姉であり、昭和のキャリアウーマンの先… 棚の紹介を読む
商品の説明
田村隆一・評:
素晴らしい詩集である。(略)おそらく金子さんの全詩集の中でも、この詩集はもっとも重要なものとなるだろう。そういう凄味のある詩集が、小さな出版社から、さりげなく刊行された。

本書は、二度にわたる東南アジア/欧州への長期放浪を経て、太平洋戦争と騒乱の六十年代をくぐり抜け、人生の最終コーナーに差しかかった金子光晴が、戦場の空き瓶とその中で萎れている花に仮託し、神と宇宙の狭間にある深い孤独を語った、最後の書き下ろし詩集である。
『踏止りのない昏睡に入る、その瞬間に、影と魔性はもつれあい、
そこの辻で、千年と、一瞬がすり變る!』
『人間がいなくなって、第一に困るのは、神樣と虱だ』
『一九xx年、人類の科學が遂に、、ロケットに二十人もの人をのせて
月に上陸することに成功しても、子供の好奇心を滿足させただけで、ラジオニュースが耳のはたでがなり立ててもまたか、という顏で、人はききながす。
この地球には、もっと切羽つまった、解決できないことがいっぱいあるからだ。』
(文中より)

本書執筆時、金子はすでに77歳。死の3年前にしてこの筆力。日本を代表する象徴詩人である金子光晴。その没後50年を迎える今、深淵に向かう孔が開きかけているかのようなこの時代にこそ、もっと読まれるべき詩集である。
カバーには、パリでの極貧生活のなか、今から約百年前のカフェの賑わいを独特のペーソスで描いた光晴自作の水彩画「モンパルナスの景」を使用。昭和百年、金子光晴没後50年!