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沈黙(新潮文庫)※棚主付箋なし

¥480税込・送料別
商品の状態
非常に良い
ISBN
9784101123158
この本がある棚:All you need is BLUE LOVE
【2026/09/14】久しぶりの試みとして新品を新刊注文して仕入れました。
『アンチ・スポーツの哲学』
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
『切支丹の里』の3冊です。よろしくお願いします💙️
ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ… 棚の紹介を読む
商品の説明
著: 遠藤周作

棚主がいちばん好きな遠藤周作の小説です。今回も読み直しましたが、やっぱり面白いです。優越感と自己嫌悪を行き来する主人公ロドリゴの心のなか、そんな自分をさらに上から目線でみつめるいわゆるメタ認知的なところ、神や信仰心とは何か、それから裏切った者は許されるのかを問い続けるところ、望みのない日々の疲れのなかでの人間の強さと弱さ、そして登場人物のキチジローの描かれ方からみられるどこかユーモラスなところ、絶望を象徴する海の描かれ方、慈愛とは何か…つまり本書は棚主が遠藤周作らしいなあと思う特徴が最もバランス良く詰まっているように思えます。でも、やはりこの小説はキチジローに尽きます。この登場人物のおかげで私は傑作だと思っています。
解釈が正しいのかはわかりませんが、ロドリゴは自分こそが弱きキチジローを救い導くべき立場だと思っていたのに、実は弱きキチジローに導かれて救われていたんだとわかるような場面が出てきます。つまり救う者と救われる者が逆転する箇所が本書にはあって、そこが私の一番好きなところです。人は誰しも誰かを救うのと同時に、誰かに救われるものなのかもしれませんね。

この小説は10年前に名匠マーティン・スコセッシ監督が映画化しました(同時出品の英語版にはスコセッシの序文が掲載されています。長いあいだ映画化したいと思い続けてきた理由がわかるのでそれもおすすめです)。ところが先に挙げた私が好きな箇所は映像化されていません。原作を知る映画を見ると、意外と棚主が好きな場面は採り上げられていないことがあります。つまり私がこれは外せないほどいいと思うものが必ずしも他の人にとってはそうではないということです。ですから、お求めくださる方には、ご自身でこの小説の良さを考えてみてくださればうれしいです。別途いつものような棚主の付箋付の版も出品しますが、こちらは付箋なしのものにしました。それから映画化の際の帯がついています。本そのものの状態はとても良いほうだと思います。

All you need is BLUE LOVE 棚主の松永りえより💙
All you need is BLUE LOVEの選書理由
商品の説明に書いたとおり、棚主が昔から好きな遠藤周作の作品だからです。キリスト教の教えが云々以前に、人間は禁止されたことでもやってしまう、人の脅しには屈してしまう…そういった弱さが弱さなのかしなやかな強さなのか、私にとって永遠の問いを突きつけるところが好きだからです。
付箋付のほうが先に売れてしまったので付箋なしですが、付箋なしでもすばらしいです。そりゃそうですね。