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69 sixty nine(集英社文庫)

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ISBN
9784087496284
この本がある棚:All you need is BLUE LOVE
【2026/09/14】久しぶりの試みとして新品を新刊注文して仕入れました。
『アンチ・スポーツの哲学』
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』
『切支丹の里』の3冊です。よろしくお願いします💙️
ღ .:*・゜♡゜・*:.ღ… 棚の紹介を読む
商品の説明
著:村上 龍

この文庫本が出た1991年頃…棚主が学生の頃に読んでゲラゲラ笑った思い出の作品です。再度手に入れて読み直しました。
これは1969年当時の佐世保の進学校の男子のバカ話・イタい話を中心に始まります。著者の経験を誇張して面白おかしく書いたとのこと。けれども、村上龍らしく要所の一言が鋭くて、社会批判的な鋭さが話が進むにつれてどんどん冴えて畳みかけてくるところがすごい。だからバカ話(の自慢)で終わらない。
もうひとつ、今ならではの面白さとしては、1969年に高校時代をバブル時代の人気作家が振り返って書くその視点を約40年後の今、振り返って読めること。だからほんっとに男ってバカで女をこういうふうに見るんだっていうのが良くも悪くもわかるんです。実際にMOREという女性ファッション誌の連載だったらしいので、著者は20代女性に同世代の男の女に対する妄想とか見方なんてそんなもんよというのも露悪的に伝えたかったのでしょう。

一方で、私が若い頃にはあまりひっかからなかったことなのですが、著者は「パワハラや暴力いじめは最低だ。しかもそれは戦時中・戦後の名残である」ということをところどころに仕込んでいるんです。私も公立小学校に行ってたころは学校体罰世代だったので、学生時代に読んだときは「まあ、そうだろう」程度にしか思っていませんでした。文字どおり、直截的に書いているわけじゃありません。そういうことを17歳にして感じとっていたということ。それと戦後生き残った人々の欺瞞。そういう戦後社会の風刺も含めて著者が書いているからこそ、1969年という時代のただの青春懐古にならなかったのだと思います。
いわゆるバブル時代も享受して、教養…(サブカルでもいいですけど)がおしゃれだった世代の…もしかしたら今の17歳には、じいさん・ばあさんに相当する人々の原点みたいなものを知れるのでおすすめ。発行年が20世紀なので表紙はこすれていますが、なかは信じられないほど状態はいいです。ご確認くださいませ。
All you need is BLUE LOVE 棚主の松永りえより💙
All you need is BLUE LOVEの選書理由
棚主はどうも好みがおっさんくさいようで、今またこれを読返しても面白すぎたんです。あと本書が書かれた当時の…良くも悪くもステロタイプ化する面白さが強烈で、今の人たちも、どうせステロタイプ化するならここまでおもしろおかしく自虐的・露悪的にやれよ!ってちょっと思ってしまったのも棚に置きたくなった理由です。