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販売中

空中ブランコ(文春文庫 お 38-2)

¥420税込・店頭販売のみ
商品の状態
非常に良い
ISBN
9784167711023
この本がある棚:All you need is BLUE LOVE
【2026/10/19】1年ぶりに一日店長をやることにしました。
10/21(水)12:00~19:00 @SOLIDA 1F
2Fにある💙の3つの棚の商品を陳列します。
当日限定で代々木上原ミレイネのお菓子と棚主の蔵書をセットした企画3点を販… 棚の紹介を読む
商品の説明
著:奥田 英朗

前作『イン・ザ・プール』を笑いながら読み終えたときに、あとは最新作の『コメンテーター』を読めばいいと棚主は思っていたのですが、結局伊良部先生第2弾にあたる本作を入手してしまいました。なお、こちらは直木賞受賞作。けれども、それでよかったと思うんです。棚主はここのところとても疲れていたので伊良部先生が必要でした。短編集で笑いたかった。

ところが伊良部先生、前作よりも落ち着いた感じがしました。棚主も慣れたのかもしれません。つまり、こちらのほうが前作より「安心して」読めるように思うので、前作を読んでいないならとっつきやすいし、かえっておすすめできます。一方で前作からの読者は、私のように伊良部先生の破天荒なキャラクターと、診断・治療法を面白がって気分を晴らしたいわけで、シリーズ物ならではのリピーター需要にはしっかり応えているところがありがたかったです。

前作はごく平凡な人々が奇妙な症状に悩まされましたが、本作は誰にでもできるわけではない専門職…すなわち「自分自身のすぐれた実績や才能が頼りの特殊な職業」についているきわめて優秀な人々が、誰にでも起こりえそうな症状によって仕事に支障を来す話が続きます。こうした専門職にありがちなのは、一度でも休んだら次の仕事はないかもしれないという不安です。実に大変。専門職なだけに自分の存在意義が危うくなるのですから。棚主も身につまされます。そんななか、最後に登場する「女流作家」という短編が気に入りました。同じ仕事をずっとやってきて、ある程度成功したり慣れたりしてしまうと、その仕事をやりたいと思った原点やそれに対する愛情を忘れてしまいがちです。本質的ではないことに気を取られてしまうことが多くなる。自分らしさとか、その仕事でもっとも大切な心構えのようなものをどこかに置いてきてしまうのでしょう。そんなこんなが、全編通じて深刻になりすぎずに描かれているのがとてもいいと思いました。
古い文庫本ですが状態はとてもいいです。
All you need is BLUE LOVE 棚主の松永りえより💙
All you need is BLUE LOVEの選書理由
ちょっぴりしんどいときには伊良部先生のところに行ってみよう!
深刻になりすぎずに自分のしんどさに向き合えるかも。