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販売中

森に眠る魚(双葉文庫)※付箋なし

¥520税込・店頭販売のみ
商品の状態
非常に良い
ISBN
9784575514643
この本がある棚:All you need is BLUE LOVE
【2026/10/19】1年ぶりに一日店長をやることにしました。
10/21(水)12:00~19:00 @SOLIDA 1F
2Fにある💙の3つの棚の商品を陳列します。
当日限定で代々木上原ミレイネのお菓子と棚主の蔵書をセットした企画3点を販… 棚の紹介を読む
商品の説明
著:角田 光代

90年代末に起きた実際にあった事件をモデルに被害者・加害者のキャラクターや家庭環境をうまく換骨奪胎して5人の登場人物に振り分けたせいか、事件の再現ではないのにリアリティがあるというのはこういうことかもしれないと思った。どの人物も長所が、視座と置かれた文脈によって短所に思えてくるあたりも絶妙。お受験がテーマながらも実はそうではなく、女性の承認欲求の話。90年代末はSNSはないに等しかったから、幼稚園児の母親たちの閉じられた世界がすべてになってしまったのだろう。FacebookのようなSNSならどこかで距離を置くことができるし、Twitterのように匿名で吐き出せるようなSNSなら良し悪しはともかく発散のしようもあるけれど、現実社会での直接的なつきあいだけで承認欲求のぶつかり合いが起こるときつい。Twitterでもあれば音羽の事件もあそこまでならなかったのだろうか…
これは棚主が約10年前に本書を読んだときにお気に入りの読書用ノートに書き留めたメモを少し推敲したものです(棚を借りてからはじめて役に立ちました😅)。

記録によると棚主は本書を約10年前に読んでいます。加えて、先日偶然もう1冊同じものが手に入ってしまい、2冊並んだ文庫本を前に、これはきっと今すぐ私に読み直せとこの本が呼んでいると思い再読しました。こちらは棚主付箋無しですが、読み返したときに付箋をつけたもう1冊を同時に出品しています。10年前にはすでにわが子は小学生で、今はもう成人ですが、読後感はこのときからさほど変わっていません(※私はSNSも利用しますし、思いついたことは割と書いたりしますが、実はそこまで好きではないことはつけ加えておきます)。むしろ再読した今回のほうが「心のなかでの」マウントの取り合いみたいなのもわかってきて、いやはや面白いな、そんなの実はたいしたことでもないのに、しょうもないことが気になるんだなと再認識したのと同時に、自分のいる場所を一箇所に固定しない重要性を改めて感じた次第です。この物語の舞台は20世紀末ですが、現代のほうがもしかしたら居場所の固定化は世代性別問わず進んでいるようにも思うので、男女限らずこれを読んでみて我に返るのもいいかもしれません。本書の状態はとてもいいです。
All you need is BLUE LOVE 棚主の松永りえより💙
All you need is BLUE LOVEの選書理由
商品の説明に書いたとおり、これは私にもう一度読み直せとこの本が呼んでいる思い再読し、承認欲求というものをものすごくリアルかつ緻密に描いていることに圧倒されました。約30年前の東京の様子をふり返るのも面白いです。…本屋は結局ビール工場に戻ったんでしたっけ???
なお、お買い求めになった方がお読みになったあとに読んでほしいなと棚主が思うしかけをこっそりつけました。